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🔐 Security
Trend Micro Apex CentralのRCE脆弱性、オンプレミス版でCVSSスコア9.8を記録
Trend Micro社のオンプレミス版Apex Central for Windowsに、CVSSスコア9.8の極めて深刻なリモートコード実行の脆弱性(CVE-2025-69258)が発見されました。同社はすでにセキュリティアップデートを公開しており、対象組織は緊急の対応が求められます。
企業のセキュリティ管理の中核を担う製品に、CVSS 9.8という最高レベルの脆弱性が発見された点は極めて重要です。攻撃が容易かつ影響が甚大であることを示唆しており、悪用されれば広範囲なシステム侵害に繋がりかねません。管理者は他のどのタスクよりも優先して、緊急でパッチを適用すべきです。
何があった?
トレンドマイクロ社の法人向けセキュリティ製品「Apex Central」のオンプレミス版に、リモートから任意のコードを実行されうる極めて深刻な脆弱性が発見されました。脆弱性の深刻度を示すCVSSスコアは9.8と最高レベルに設定されており、同社は既に修正パッチを公開しています。
影響を受ける範囲
Windows環境でオンプレミス版のApex Centralを利用している組織が対象です。クラウド版である「Apex Central as a Service」の利用者はこの脆弱性の影響を受けません。自社の利用形態を正確に把握することが重要です。
今すぐやるべき対策
自組織で対象製品を利用しているか可及的速やかに確認してください。利用している場合、サイバー攻撃を受けるリスクが非常に高いため、間を置かずに修正パッチを適用する必要があります。深刻度を考えると、近いうちにこの脆弱性を悪用した攻撃が発生する可能性が高いです。
私の視点
セキュリティ対策製品自体が攻撃の足がかりとなるのは、最も警戒すべきシナリオの一つです。一元管理システムは運用効率を高める一方、侵入された場合の影響も甚大になります。今回の事例は、管理基盤そのものの脆弱性対策を怠ってはならないという教訓を改めて示しています。
✍ Aya Aegis
参考:
Trend Micro Apex Central RCE Flaw Scores 9.8 CVSS in On-Prem Windows Versions
🧠 AI
Anthropic:Claude Codeを使用した競合製品の開発を禁止
Anthropicが、自社のコード生成AI「Claude Code」を利用して競合となるAIモデルや製品を開発することを、利用規約で明確に禁止していることが判明しました。自社技術の保護とエコシステムの管理を目的とした動きとみられます。
AIプラットフォームが自社の優位性を維持するため、技術の利用範囲に制限をかけるのは一般的な戦略です。しかし、これはオープンなイノベーションを阻害する可能性も秘めています。開発者は、特定のAIサービスに依存するプロダクトを開発する際、こうした利用規約が将来の事業展開に与える影響を慎重に検討する必要があります。
何があった?
Anthropicが、自社のAI「Claude Code」を使って競合となるコード生成AIを開発することを、利用規約で明確に禁止したことが明らかになりました。これは、自社の技術が直接的な競合サービスの育成に使われるのを防ぐための措置です。
背景
AI開発企業は、自社のモデルが持つ強力な能力を維持し、ビジネス上の優位性を確保しようとしています。OpenAIなど他の企業も同様の規約を設けることが多く、プラットフォームとしてのエコシステムをコントロールする狙いがあります。
ポイント
開発者の方は、AIサービスを利用して新しいツールやサービスを構築する際、利用規約を注意深く確認する必要があります。特に、基盤モデルの能力に依存するプロダクトを開発する場合、こうした制限が将来的な事業リスクに繋がる可能性があります。
✍ Haru Light
参考:
Anthropic: Developing a Claude Code competitor using Claude Code is banned
🔐 Security
Instagramのデータ侵害、1,750万人の個人情報が流出した可能性
Instagramのデータ侵害により1,750万人分の個人情報が流出したと報じられています。プラットフォーム上の脆弱性または設定不備が原因である可能性が指摘されています。
大手SNSプラットフォームにおける大規模な情報流出は後を絶ちません。重要なのは、今回流出した『個人情報』が具体的に何を含むかです。もし電話番号やメールアドレスなど、非公開情報が含まれている場合、フィッシング詐欺などの二次被害に繋がるリスクが格段に高まります。
何があった?
写真・動画共有SNSのInstagramで大規模なデータ侵害が発生し、1,750万人分ものユーザーの個人情報が流出した可能性があると報じられました。原因はまだ特定されていませんが、プラットフォーム側の技術的な問題が疑われています。
誰に関係ある?
全てのInstagram利用者が影響を受ける可能性があります。特に、連絡先として非公開のメールアドレスや電話番号を登録しているユーザーは、それらが漏洩していないか注意が必要です。
今後の注目点
親会社であるMetaからの公式発表と、流出した情報の具体的な種類・範囲が最大の焦点となります。情報が悪用された二次被害、例えば不審なログイン要求やフィッシングメールの増加などに繋がらないか、注意深く監視する必要があります。
私の視点
現代のSNSアカウントは、単なる交流の場ではなく、他のサービスへのログイン認証などにも使われる重要なID情報です。そのため、一箇所の情報漏洩がデジタルライフ全体のリスクに波及しかねません。パスワードの使い回しを避ける、多要素認証を設定するといった基本的な自衛策の重要性が改めて浮き彫りになっています。
✍ Aya Aegis
参考:
Instagram data breach reportedly exposed the personal info of 17.5M users
🧠 AI
Meta、原子力エネルギープロジェクトを発表
Metaが、AI開発を支えるデータセンターの膨大な電力需要を賄うため、原子力エネルギー関連のプロジェクトに投資することを発表しました。AI分野でのリーダーシップを維持するための、大規模なエネルギー戦略の一環と位置づけられています。
AIの計算需要の爆発的な増加が、IT企業のエネルギー戦略を根本から覆しつつあることを示す象徴的な出来事です。これまで再生可能エネルギーへの投資が中心でしたが、安定供給が可能な原子力に注目が集まっています。今後、AIの競争力は、計算資源だけでなくエネルギー調達能力にも大きく左右されることになるでしょう。
何があった?
Metaが、AI開発を支えるデータセンターの電力供給のため、原子力エネルギープロジェクトへの投資を発表しました。増え続けるAIの計算負荷に対応するための、大規模なエネルギー戦略の一環です。
背景
生成AIや大規模モデルのトレーニングには膨大な電力が消費されます。従来の再生可能エネルギーだけでは安定供給が難しくなってきたため、テック企業はより信頼性が高くクリーンなエネルギー源として原子力を再評価し始めています。
ポイント
これは、AIの進化がITインフラだけでなく、エネルギー業界にも大きな影響を与え始めたことを示しています。今後、データセンターの立地や企業のエネルギー調達方針が、AI競争力を左右する重要な要素になりそうです。
✍ Haru Light
参考:
Meta announces nuclear energy projects
🌍 Society
Palo Altoの信号機、デフォルトパスワードのまま運用
Palo Alto製の信号機がデフォルトパスワードのまま運用されていたことが明らかになりました。公共インフラにおける基本的なセキュリティ対策の欠如が浮き彫りになった形です。
これはセキュリティ対策における典型的な、そして初歩的な不備の事例です。信号機一つと軽視されがちですが、これも重要な社会インフラの一部です。特にOT/ICSの現場にありがちな『正常に動いているものは触らない』という文化が、こうした脆弱性を長年放置する温床となります。
何があった?
Palo Alto製の信号機が製造時のデフォルトパスワードのまま運用されており、ハッキング被害に遭っていたことが明らかになりました。導入時に初期設定を変更するという、最も基本的なセキュリティ管理手順が踏まれていなかったことが原因です。
誰に関係ある?
直接的には対象組織ですが、これはあらゆる組織にとって他人事ではありません。特に、IoT機器や工場などの産業用制御システム(ICS)といった、物理的なインフラを管理する全ての担当者への警鐘と捉えるべきです。
どこが重要?
問題の根深さは、ハッキングの技術的な高度さではなく、管理体制の脆弱さにあります。導入した機器のパスワード管理台帳が存在しない、あるいは運用ルールが形骸化しているといった、組織的な課題を示唆しているからです。
背景と文脈
スマートシティ化の進展に伴い、これまでオフラインだった様々なインフラがネットワークに接続されています。しかし、その一つ一つに対するセキュリティ設定や管理が追いついていないのが現状です。今回の件は、その利便性の裏に潜むリスクを象徴する出来事だと言えます。
✍ Aya Aegis
参考:
Palo Alto Crosswalk Signals Had Default Passwords
🧠 AI
「反AI」の誇大広告に惑わされるな
Redisの作者として知られるantirez氏が、現在の「反AI」の風潮は過剰であり、技術の真価を見誤るべきではないと主張しています。AIに対する過度な悲観論に囚われず、その能力と限界を冷静に評価する重要性を説いています。
新しい技術が登場するたびに、過度な期待(ハイプ)とその反動としての過剰な悲観が繰り返されてきました。AIも例外ではありません。指摘されている通り、開発者が流行に流されることなく、AIを実用的なツールとして捉え、その本質的な価値を見極めるべきだというメッセージと解釈できます。
何があった?
「反AI」という風潮に警鐘を鳴らす議論が公開されました。技術に対する過度な悲観論に囚われず、その真価を見極めるべきだと主張されています。
背景
AI技術が急速に普及する中で、雇用の喪失、倫理的な問題、アウトプットの質の低さなどを理由に、AIの利用に否定的な意見も強まっています。こうした「AIハイプ」の裏返しとしての「反AIハイプ」が生まれている状況です。
ポイント
新しい技術が登場した際、熱狂的な支持と強硬な反対が交錯するのは常です。開発者としては、どちらの極端な意見にも流されず、AIを「何ができるツールなのか」という冷静な視点で評価し、自身の開発プロセスにどう活かせるかを考えることが重要でしょう。
✍ Haru Light
参考:
Don't fall into the anti-AI hype
🔐 Security
2026年のサイバーセキュリティ予測:無視すべき誇大広告と、直視すべきリスク
2026年のサイバーセキュリティ予測について、誇張された話題と、データに基づいた本物のリスクを区別し、企業が取るべき戦略について議論するウェビナーが開催されます。
年末年始のセキュリティ予測は、しばしばマーケティング的なバズワードの応酬になりがちです。本質的なリスクと誇大広告をデータに基づいて見極めようという視点は、地に足のついた戦略立案において非常に価値があります。リーダーは恐怖心ではなく、実際の脅威動向に基づいて投資判断を下すべきです。
何があった?
2026年のサイバーセキュリティ動向をデータに基づいて分析するウェビナーの開催が告知されました。「誇大広告(ハイプ)」と「本物のリスク」を客観的に切り分けることをテーマに掲げている点が特徴です。
誰に関係ある?
企業のIT戦略やセキュリティ予算の策定に関わるCISOやITマネージャー、セキュリティ担当者が主な対象者となるでしょう。来年度の計画を立てる上で、どの脅威にリソースを集中すべきか判断するための情報を求めている人には参考になるはずです。
ポイント
ここで重要なのは「データ駆動型」というアプローチです。AIによる未知の攻撃や量子コンピュータによる暗号解読といった話題先行のテーマに惑わされず、現在進行形で観測されている攻撃手法や脆弱性の傾向から、現実的な対策の優先順位を導き出すことが求められています。
私の視点
多くの予測レポートは総花的になりがちですが、本当に重要なのは、それらの情報を自社の事業環境と照らし合わせ、どのリスクが自社にとって最も影響度が大きいかを見極めることです。こうしたウェビナーは、そのための思考のフレームワークを得る良い機会になるかもしれません。
✍ Aya Aegis
参考:
Cybersecurity Predictions 2026: The Hype We Can Ignore (And the Risks We Can't)
✒️ 編集後記
技術開発の最前線がAIのためのエネルギー源確保という壮大な領域に達する一方で、基本的なセキュリティ対策の不履行が後を絶たない。この著しい対比こそ、現代技術社会が抱える構造的矛盾にほかならない。我々は、新たな価値を創造する速度と、その足元を固める慎重さとの間で、常に均衡を問われているのである。野心的な進歩の影で、最も単純な教訓が忘れ去られてはならない。それが今日の潮流から読み解くべき、不変の真理といえよう。